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空間を“切る”
2024.10.18
こんにちは。
先日、以前から参詣してみたかった、京都は右京区にあります、龍安寺に行って参りました。
龍安寺といえば日本固有の石庭、枯山水が有名です。
これを一目見ようと、インバウンドの外国の方や修学旅行生の方まで多くの人で溢れかえっておりました。
この石庭の美しさは空間の対比にあります。
手前の無機的な石庭と奥に広がる有機的な自然が互いに互いを引き立てるそんな空間配置になっています。
この空間において、最も大事なものは、石庭と自然との境目にある、塀です。
無機の空間と有機の空間を“切る”役割を担っています。これがなければ、お互いは調和し、まとまった一つの空間になっていたでしょう。
そうはせず、空間を切った対比に美しさを見出した当時の方の感性には驚かされます。
現在、龍安寺で雲龍図の襖絵が公開されていました。
なかなか見る事はできないもののようで、この際に足を運んではいかがでしょうか。
設計 太田